治療を開始する前に必要に応じて治療完了後を予測した模型を作って診断します。
一番左の模型は矯正治療とインプラント治療を併用することで、治療のゴールを設定したものです。下顎には矯正治療を施し、歯並びの乱れを改善します。上顎は全ての歯が治療済みの歯であり、治療が必要であったため、抜歯の必要な部位にはインプラントを用い、上下の噛み合わせを考慮した理想的な形態の歯並びを想定しました。(補綴とは歯の欠損部分を補う治療全般を意味します。)
このように矯正治療とインプラント治療の組み合わせでは、美しい歯並びを実現するだけではなく、機能的な歯並びを考慮した口腔内全体の治療が可能となります。美しい歯並びは歯磨きも容易となり、その後のトラブルの予防につながります。
インプラント×補綴
左から2番目、3番目の模型は噛み合わせに問題があり、インプラントと補綴(クラウン=被せ物)で治療のゴールを設定したパターンです。
部分的に治療を施す2番目のパターンにおいては、噛む力を支える奥歯を機能的な形態を与えてバランスの良い噛み合わせを想定しています。ほぼ全ての歯をインプラントと補綴にて治療する左から3番目のパターンでは、噛む力を支える奥歯に加えて、見た目と顎の動きをコントロールする前歯を理想的な形態にすることで、口腔内全体の機能を回復します。治療を加える間には歯ぐきの形もコントロールしましたので、治療経過は後日にご報告いたします。