認知症と歯
今後、日本でますます課題になると思われるのは寝たきりになる原因第2位の認知症です。この認知症についても、歯との関係についていろいろな報告があります。健康な歯が多いこと、むし歯になっても治療していること、もしくは歯が残っていることは、認知症になりにくいと分かってきたのです。
また高齢の方にとって肺炎は深刻な疾患です。日本人全体の死因に占める肺炎の割合は約10%ですが、そのうち96%までが65歳以上の高齢者です。高齢になると飲み込む機能が低下するため誤嚥性肺炎が原因で亡くなる人が多いからです。
歯の健康とともに口腔の機能を維持すると、誤嚥性肺炎をおこしにくくすると言われています。これは健康寿命を延ばすことにつながるのです。