そうですね、もう皆さんご存知だと思います。
答えはその通り、歯を失う原因の第一位は歯周病です。
厚生労働省が平成11年に行った歯科疾患実態調査によれば、75歳以上の方の平均現存歯数(残っている自然歯の数)は10本を下回っています。
医学の進歩によって平均寿命が延びる一方で、歯の寿命は依然として短いのが現状。
高齢化社会を生きる私達にとって、歯を残すということは重要な課題です。
歯周病は、歯を支える歯肉や歯槽骨などの歯周組織を破壊し、その機能を侵す疾患です。その為、歯周病により歯の周りの組織が壊れてしまうと、全く虫歯のない歯でも抜けてしまうのです。
歯周病が恐いのは、自覚症状のないまま徐々に進行して、自覚症状がでるとかなり進行していることが多い点です。一旦進行してしまうと歯周病は自然治癒することがありません。また、1本ずつ(局所的に)悪くなるのではなく、全体的に進行する為、ある時点から急激に数本の歯を失うことがあります。
歯周病にかかっている人の割合は、25歳~34歳で75%、35歳~64歳で80%というデータもあります。歯を失わない為には、歯周病に対する正しい知識を身につけ、その治療と予防を専門的に、そして確実に行うことが大切です。