咀嚼機能がQOLの向上へ関与しているというデータもあり、「よくかめること」は、日常活動、全身的な健康、心の健康に重要なため、歯単体の話ではなく、咀嚼する「機能」を維持することが重要視されはじめています。
しっかりと噛む食事をすること、正しく咀嚼をすることによって次のような効果が得られると言われています。
- ガンを予防する
唾液中の働きによる - 脳の働きを活性化する
脳細胞の活動が活発化し脳の血流がよくなり、脳の機能を活性化する - ボケを防ぐ
- 肥満、高脂血症、糖尿病を予防し、治療効果を高める
噛む刺激は、満腹中枢に働き食事を食べる速さや量を調節することがわかっています。ゆっくり時間をかけてよく噛んで食べることは食べ過ぎを防ぐ効果もあります。 - むし歯、歯周病を予防する
よく噛まないと、あごやあごの筋肉の発育に影響し、歯並びが悪くなります。歯並びが悪いとむし歯、歯肉炎、歯周病の原因になります。よく噛んで食べることで唾液が沢山出ると、唾液中の成分には歯を硬くしたり丈夫にする効果があり、また酸に対し抵抗力を高めるたんぱく質のスタテリンも含まれています。 - 骨盤の発育不全を防ぐ
- 脊柱を正しく保つ
- 消化をよくし栄養の吸収を助ける
歯で食べ物を噛み砕き、消化酵素を含む唾液と混ぜ合わせることで胃腸の消化機能を助けます - 顎関節症を予防する
- 頭痛、腰痛を予防する
- 視力をよくする
- 顔の表情をよくする